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Dark Fantasy / Romance

嘘と鎖の契約者

Chains of Lies

その嘘が、鎖になる

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Story

— 物 語 —

紋章術が世界を支配する時代。聖教会は七つの聖遺物と七人の使徒によって大陸の秩序を維持していた。 だがその秩序は、本当に正しいものなのか――。

右眼に異能――呪眼を宿し、使うたびに記憶を失う青年シエル。 自らの過去から目を逸らし、辺境で傭兵まがいの日々を送っていた。 ある嵐の夜、街道で瀕死の少女を拾う。 竪琴を背負い、吟遊詩人を名乗るその少女――リーゼ

「名前、聞いてなかった」
「……君は?」
「リーゼよ。旅の吟遊詩人。あなたは?」
「……シエル。旅の薬師だ」
嘘つきが二人、火を挟んで向かい合っていた。

互いに素性を隠したまま、旅路を共にすることになった二人。 だがシエルは気づいていた。彼女の傷は山賊の仕業ではないこと。 そしてリーゼもまた、シエルの右眼に何かを見ていた。

嘘の上に始まった関係は、やがて互いの秘密に、 そして世界の裏側に隠された真実に、二人を導いていく。

その嘘が――鎖になる。

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Characters

— 登 場 人 物 —

シエル
シエル
Ciel
21歳 / 旅の薬師

右眼を眼帯で覆い、薬箱を背負って旅をする青年。 本業は薬師だが、辺境の街で傭兵まがいの仕事をして日銭を稼いでいる。 口は悪いが根は善良で、見捨てられない性格が厄介事を呼び込む。 二年分の手帳には、自分の筆跡だと確信できない記録が増え続けている。

放っておいたら街道で死体になるだけだ。寝覚めが悪い

リーゼ
リーゼ
Liese
19歳 / 旅の吟遊詩人

竪琴を背負い、吟遊詩人を名乗る少女。 嵐の夜、街道で瀕死のところをシエルに救われる。 何者かに斬りつけられた傷を負っていたが、「山賊に襲われた」と語るその言葉を、シエルは信じていない。 不思議な声の持ち主で、その存在はシエルの呪いに奇妙な影響を及ぼす。

優しいね、薬師さん

— 主 要 人 物 —

セラ
セラ
第三使徒 / 黎明の使徒

聖教会の七使徒の一人にして、最強の戦闘力を誇る女騎士。 厳格な正義の体現者。シエルの過去を知る人物なのか――。

ノクス
ノクス
情報屋

裏社会に通じる情報屋。飄々とした態度の裏に鋭い洞察力を隠す。 何でも知っているようで、肝心なことは語らない食えない人物。

アベラール
アベラール大司教
聖廟教会大司教

聖廟教会の実質的支配者。慈悲深い微笑みで民を導く温厚な老人。 だが、その瞳の奥に何を映しているのかは、誰にもわからない。

マグナス
マグナス
第一使徒

七使徒の筆頭にして、最も謎に包まれた存在。 教皇の側近でありながら、その真意は誰にも読めない。

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World

— 世 界 観 —

📜

紋章術 Crest Arts

この世界の魔法体系。身体に刻まれた「紋章」を触媒として発動する術式の総称。 紋章は血統により受け継がれるものと、教会の儀式で人工的に刻むものの二種が存在する。

  • 血統紋章 — 王族・貴族に受け継がれる先天性の紋章
  • 刻印紋章 — 教会の儀式で後天的に刻まれる紋章
  • 禁忌紋章 — 代償を伴う禁じられた紋章術

七使徒 The Seven Apostles

聖教会が認定した最高位の紋章術師七名。それぞれが「聖遺物」と呼ばれる 古代の遺産を所持し、大陸の秩序を維持する役割を担う。

  • 第一使徒 マグナス — 天秤の冠
  • 第三使徒 セラ — 暁の剣
  • 第七使徒 (空位)— 呪眼の聖遺物
  • 他四名は物語中で順次登場

聖教会 The Holy Church

大陸全土の紋章術を管理・統制する巨大宗教組織。 表向きは人々に救いを与える慈悲の組織だが、 裏では紋章術の独占と異端者の粛清を行っている。

  • 教皇 — 聖教会の絶対的頂点
  • 枢機院 — 教皇を補佐する最高意思決定機関
  • 審問庁 — 異端者の捜索・処罰を担う
  • 聖務省 — 各地の教会運営を統括
🏰

ヴェルシェーネ王国

かつて強力な血統紋章を持つ王族が治めていた小国。 十年前、「異端の国」として教会に滅ぼされた。 その滅亡の裏には、まだ語られていない真実がある。

  • 聖女の血統 — 癒しと浄化の紋章を持つ王族
  • 滅亡の真相 — 今なお闇に葬られている
  • 残された謎 — 王族は本当に全滅したのか
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Relations

— 相 関 図 —

👁
シエル
旅の薬師
🕊
リーゼ
旅の吟遊詩人
セラ
第三使徒
🎭
ノクス
情報屋
教皇
最高指導者
🌙
マグナス
第一使徒
✦ ✦ ✦

Episodes

— 全18話 + Side Chapters —

Arc 1 — 邂逅篇
偽りの名前が紡ぐ、最初の鎖
EP.01 偽名の夜

辺境の街クレーベルで傭兵として暮らすシエル。ある雨の夜、教会の審問官に追われる少女リーゼと出会う。互いに偽名を名乗り、一夜限りの契約を結ぶが――。

約8,200字
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EP.02 呪いの共鳴

契約の代償として現れた「鎖」。離れれば痛み、近づけば心が漏れる。逃れられない繋がりに戸惑いながらも、二人は共に行動せざるを得なくなる。

約9,500字
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EP.03 審問官の影

教会の審問官がクレーベルに到着。リーゼを捕えようとする審問官に対し、シエルは隠していた力を使わざるを得なくなる。その代償は――。

約9,800字
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SIDE 交差する嘘 ―シエル/リーゼ―

EP.01〜03の裏側を、シエルとリーゼそれぞれの視点で描く。互いに何を隠し、何を恐れていたのか。二つの独白が交差する。

約7,600字
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Arc 2 — 偽装篇
仮面の下で芽生える、本物の感情
EP.04 情報屋ノクス

安全な逃走経路を求め、裏社会の情報屋ノクスを訪ねる。飄々とした態度の裏に鋭い洞察力を持つこの少年は、二人に何を見ているのか。

約8,800字
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EP.05 紋章の刻印

二人の間に異変が起こり始める。シエルの呪眼とリーゼの隠された力が共鳴し、互いの秘密に一歩近づく。

約10,200字
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EP.06 偽りの聖都

教会の本拠地・聖都エクレシアへ。華やかな聖都に足を踏み入れた二人は、その裏に蠢く闇に気づき始める。

約9,200字
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EP.07 セラの正義

第三使徒セラとの邂逅。教会の剣として完成された女騎士は、シエルを見て何を思うのか。正体露見の危機が迫る。

約10,500字
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SIDE 正義の代償 ―セラ―

第三使徒セラの過去。正義を貫くために何を犠牲にしてきたのか。一人の女騎士が剣に託した信念の物語。

約7,200字
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Arc 3 — 暴露篇
剥がれ落ちる仮面、曝される真実
EP.08 仮面舞踏会

聖都で開催される仮面舞踏会。それぞれの思惑が交錯する華やかな夜。だが仮面の下に隠していた嘘が、限界を迎えようとしていた。

約11,000字
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EP.09 真名の告白

追い詰められた二人。もう嘘では守りきれない。互いの本当の名前が明かされるとき、二人の関係は根底から変わる。

約9,800字
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EP.10 鎖の代償

真実が明かされた代償。二人を繋ぐ鎖が急激に変化し、シエルは取り返しのつかないものを失い始める。

約10,400字
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SIDE 聖女の祈り ―リーゼ―

リーゼが胸に秘めてきた記憶。その過去を知ったとき、彼女が嘘をつき続けた理由が明らかになる。

約8,400字
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Arc 4 — 共鳴篇
鎖は枷か、それとも絆か
EP.11 ヴェルシェーネの遺跡

滅びた王国の遺跡へ。そこに残された古代の紋章陣が、二人を繋ぐ鎖の真の意味を解き明かす。

約10,000字
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EP.12 第一使徒の告白

第一使徒マグナスが二人の前に現れ、衝撃の真実を語る。聖教会の裏に隠された計画が、ついに明かされる。

約9,600字
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EP.13 選択の十字路

すべてを知った二人が選ぶ道は。それぞれの正義がぶつかり合う中、シエルとリーゼは一つの覚悟を決める。

約8,500字
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SIDE 影の記憶 ―マグナス―

第一使徒マグナスの真意。最も謎に包まれた男が、なぜ動いたのか。

約6,800字
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Arc 5 — 決戦篇
嘘を超えた先にある、たった一つの真実
EP.14 反旗

それぞれの覚悟を胸に、最後の戦いが始まる。シエルは自分の過去と、そしてこの先の未来に向き合う決意を固める。

約9,200字
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EP.15 聖都決戦

聖都エクレシアでの決戦。すべての因縁が交錯する戦場で、シエルが選ぶ戦い方とは。

約12,000字
EP.16 神の再臨

教皇の真の計画が発動する。圧倒的な力を前に、シエルとリーゼの鎖が最後の共鳴を起こす。

約11,500字
EP.17 嘘の果て

嘘から始まった二人の物語が、最後の選択を迎える。すべてを賭けた先に残るものは――。

約10,800字
EP.18 鎖のない朝

すべてが終わった朝。鎖のない世界で、二人はもう嘘をつかない。

約8,000字
SIDE それから ―After the Chains―

後日譚。それぞれの登場人物たちが、それぞれの道を歩き始める。

約9,000字
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